2025/06/09 23:50
🐶 ソラ(ラブラドール♀・7歳)の検査結果から学ぶ!
こんにちは、sniff-sniffです。
今回は、当店の飼い犬「ソラ(ラブラドール♀・7歳)」の健康診断の血液検査結果をもとに、
K9ナチュラルのような高タンパク・高品質フードを与えている場合に知っておきたい数値の見方を、飼い主さん向けにわかりやすくご紹介します。
(AIによる分析サポートも活用しています)
🧪 「基準値=絶対」ではありません
まず知っておいていただきたいのは、
動物病院で提示される“基準値”は、一般的な市販フードを与えられている犬をもとに設定されているという点です。
そのため、K9ナチュラルや生食、手作り食などの高タンパク・高消化性フードを与えている犬では、数値がやや高めに出ることがあるとも言われています。
📋 ソラの検査数値(実例)
項目 | ソラの数値 | 一般的な基準値 | 補足コメント |
---|---|---|---|
BUN(尿素窒素) | 28 mg/dL | 7 – 27 | わずかに高いが、高タンパク食では見られる範囲内。 |
CREA(クレアチニン) | 1.4 mg/dL | 0.4 – 1.8 | 正常範囲。腎機能は良好と考えられる。 |
BUN/CREA比 | 20 | 10 – 30 | バランス良好とされる。 |
ALT(肝酵素) | 49 U/L | 10 – 125 | 肝機能も正常範囲。 |
ALP(肝酵素) | 69 U/L | 23 – 212 | 胆道系も特に問題なし。 |
TP(総タンパク) | 7.2 g/dL | 5.2 – 8.2 | 栄養状態良好とされる数値。 |
ALB(アルブミン) | 3.2 g/dL | 2.3 – 3.9 | 肝臓の合成能力に問題は見られない。 |
CHOL(コレステロール) | 217 mg/dL | 92 – 324 | 活動量や体調に問題がなければ、この程度の数値は珍しくないことも。 |
🔍 K9ユーザーに見られる傾向とは?
K9ナチュラルのようなフードは、グラスフェッドの肉や内臓を多く含む栄養密度の高い設計です。
そのため以下のような検査値が見られることもあります:
-
BUNがやや高め:たんぱく質の代謝産物であり、食事内容によって数値が変動することがあります。
-
TP・ALBが高め:体内でのたんぱく質合成や栄養状態に関わる数値であり、食事や水分状態に影響されやすいとされています。
-
コレステロール値もやや高めになる傾向:ホルモン合成や組織修復に関わる重要な脂質であり、個体差があります。
こうした数値は一律に「高い=異常」と判断せず、食事・年齢・生活背景と併せて読み解くことが大切です。
📌 飼主さんが押さえておきたいチェックポイント
状況 | 解釈の一例(獣医師と相談を) |
---|---|
BUNが高くてもCREAが正常、BUN/CREA比が20前後 | 腎機能に問題がないこともあります |
TP・ALBが高め、脱水や症状がない | 栄養状態や合成力が良好な場合も |
CHOL(コレステロール)が200〜250程度 | 活動量・体調に問題がなければ経過観察 |
⚠ 以下のような場合は要注意
-
BUNとCREAの両方が高く、尿量の変化や元気の低下が見られる
-
コレステロールが300を超えており、皮膚トラブルや元気がない
-
TPやALBが著しく高い/低い
こうした場合は、数値だけで判断せず、必ず獣医師による診察を受けてください。
🧠 「数値」だけでなく、「背景」も見る
血液検査は体の状態を“数値化”する大切なツールですが、
「何を食べ、どんな生活をしているか」という背景とセットで読み解くことが重要です。
例えばソラのように、K9を主食とし、日常的に運動量が多く、健康状態も良好な犬では、
基準値から少し外れた項目があっても、個体の特性や食事スタイルによる自然な変化であるケースも少なくありません。
🐾 まとめ
✔ 「基準値」はあくまで平均的な目安
✔ 食事の内容・運動量・犬種によって理想的な数値は変わる
✔ 一時的な変化ではなく「推移」と「体調」を見る
✔ 気になる数値があるときは、獣医師と相談しながら総合的に判断を
✨ sniff-sniffでは、食事と健康のつながりに関する情報提供を行っており、
K9ユーザーの皆さまからも多数のご相談をいただいております。
血液検査の結果に不安を感じたときは、「うちの子に合った栄養設計」を考えるきっかけとして、
ぜひお気軽にご相談ください。必要に応じて、獣医師との連携もおすすめしています🐶