2025/09/29 14:03
低カロリー・低脂質を選んでいるのに痩せない理由
カロリー数値だけではなく、カロリーの元となる栄養素の質に注目することが大切です。
なぜ「低カロリー」でも痩せないのか
ダイエットフードとして「低カロリー・低脂質」と表示されているものを選んでいるのに、体重が減らないという相談は少なくありません。
その理由のひとつに、「カロリーの由来」が見落とされていることがあります。

カロリーの由来は大きく3種類
犬の食事に含まれるカロリーは主に以下の栄養素から生まれます。
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炭水化物由来のカロリー
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脂質由来のカロリー
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タンパク質由来のカロリー
同じ「100kcal」でも、どの栄養素から得ているかによって、体内での利用のされ方や体重管理への影響が異なります。
炭水化物由来のカロリーが多い場合
低脂質・低カロリーのフードでは、エネルギーの大部分を穀類やでんぷんなどの炭水化物に頼るケースがあります。
ここで注意したいのは、炭水化物は体内で糖(ブドウ糖など)に変わるということです。
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血糖値の変動が大きくなりやすい
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余剰分は脂肪として蓄積されやすい
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満腹感が持続しにくい
そのため、カロリー表示上は低くても、体重が落ちにくいことがあります。
脂質由来のカロリーが多い場合
脂質はカロリー密度が高く「太る原因」と考えられがちですが、一概にそうとは限りません。
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良質な脂質はエネルギー効率が高い
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必須脂肪酸の供給源になる
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適度な脂質は皮膚や被毛の健康維持にも関与する
ただし、過剰摂取や酸化した脂質は体に負担となるため、質と量の両面に注意が必要です。
タンパク質由来のカロリーが多い場合
タンパク質は筋肉や代謝に関わる重要な栄養素です。
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筋肉量の維持に役立ち、基礎代謝を保ちやすい
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満腹感が得やすい
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健康的な減量につながることがある
そのため、十分なタンパク質を含むフードは、数字上の「低カロリー」でなくても体重管理に向く場合があります。
フード選びで確認したいポイント
愛犬の体重管理を考える際には、以下の点をチェックしましょう。
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成分表示で「どの栄養素が主体か」を確認する
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粗タンパク質の割合が十分かどうか
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脂質の量だけでなく、酸化防止やオメガ脂肪酸のバランスにも注目する
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炭水化物の占める割合が過剰でないか(=糖質過多になっていないか)
まとめ
「低カロリー」「低脂質」という数字だけで選んでも、思うように体重が減らないことがあります。
大切なのは、カロリーの量ではなく質。とくに炭水化物は体内で糖に変わり、血糖や脂肪蓄積に直結します。どの栄養素からエネルギーを摂っているかを見極めることが、健康的な体重管理の第一歩です。
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